「君が戦うんじゃない!
兄貴が戦うんじゃない!
俺の試合なんだ!」
公式サイトはこちら。
今年のアカデミー賞で助演男優賞と助演女優賞を
とっちゃった作品。
主演がちょっとかわいそうw
クリスチャン・ベールだし、
観ておいて損はないんじゃないかと思って
行ってきました。
地元の英雄である元天才ボクサーで
麻薬に手を染めている兄。
天才の兄の陰でまさに日の当たらない弟。
現役である弟をあたかも共有財産かのように
食いつぶそうとする家族。
うだつの上がらない町の酒場で
くだらないと思いながら酔っぱらいの相手を続ける女。
それぞれの希望に輝いていた過去と
受け入れがたい現在。
そして水面下から輝く水面を望むような
未来への憧れ。
いやー、事実の話に基づいてるらしいですが、
演出が見事ですね。
ボクシングの話?
いや、全くボクシングの話じゃないですよ。
ポスターも予告編もボクシングしてますけどね。
本当にどうしようもないという言葉が似合う
登場人物たち。
一縷の望みは現役を続けている弟だけ。
この行き止まり感いっぱいの雰囲気がじっくり味わえます。
そしてそこから展開されるのがカタルシスなんだよなぁ。
クリスチャン・ベールよすぎます。
これって弟が主演扱いなんで助演男優賞なんですが、
実際のところ主役だよなぁ。
こんなはずじゃなかったと
思っているような人たちに観せてあげたい作品。
観せても直ちに好転するわけではないですけどね。
今回の評価:★★★★☆
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