2011年3月18日金曜日

『トゥルー・グリッド』

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「あいつとは楽しい旅をしたものさ」
「私もそうよ」

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アカデミー賞に数々ノミネートされるものの
無冠というなんともかわいそうな作品。

監督はコーエン兄弟、
主演は去年アカデミー主演男優賞をとった
ジェフ・ブリッジス。
いかにも何か賞を取りそうな組み合わせなのにな。

なんというか西部劇の王道を
コーエン兄弟風につくるとこんな感じなのかと。
どこかで見たことのあるストーリー。
親の敵討ち、保安官との出会い、追跡劇、
決闘、ピンチ、そして幕切れ。

決して気をてらったことはしていないのに
見ごたえがある。
ジョシュ・ブローリンが賢いけど
まだそれだけでいけてはいけないということが分かっていない
子供と大人の境界部分をうまく演じていると思うし、
ジェフ・ブリッジスはヒーローではない保安官を見事に
演じていると思う。
たしかにノミネートされるのは頷ける。

でも、なぜかしっくりこない。
それはテーマが見えにくいからだ。
というかテーマはあるのだろうか。
王道の西部劇を描くのがテーマと
なってしまっているのではないだろうか。

これはいいなと思ったのは
多分息抜きのように見せている銃の腕を見せ合うシーンと
ラスト10分ほどの疾走。
ちょっと途中はダラっとしている…。
ラストの部分だけ見る価値は十分にあると思うし
そのための途中のシーンがあるとみれば納得しないこともないかな。

なんとも惜しいカンジがする。
今回の評価はおおまけにまけての評価。
いまでもちょっと迷っている。

今回の評価:★★★★☆

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