2010年9月20日月曜日

『瞳の奥の秘密』

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「忘れるんだ。
あれから25年経ったんだ。
忘れるんだ。」

アカデミー賞で外国語映画賞を取った作品。
実は全くのノーチェックでした。
きっかけはustの映画番組FiLFiL☆MooMoo
取り上げられていたこと。
なんか面白そうだったのでこの回はあえて見てません。
(今度アーカイブを見るつもり)

ブエノスアイレスで起きた凄惨な事件について
主人公が昔を思い出しながら小説を書くという設定で、
過去と現在を行き来しながらストーリーが進んでいきます。

この映画の一番の印象はピントのつけ方かな。
かなり多くのシーンでメインの対象になるものが画面の中央に来ません。
しかも、その対象にわざとピントをつけないこともあります。
その辺の落ち着かなさがかえって芸術ぽく見えますね。
セリフが重要とか説明的な場面ではちゃんと
通常のピントや構図を使っているのでメリハリが効いています。

まあ、それにしてもストーリーに豪勢にいろいろと入れていますが
すべていい着地を見せていますね。
事件もの、過去語り、ラブストーリーどれも素晴らしい出来で
しかもそれがちゃんと絡み合っている。
これくらいちゃんとしているのは久しぶりかも。

がっつりいい映画観ました。

今日の評価:★★★★★

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