2011年7月29日金曜日

『BIUTIFUL』

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「死ぬ準備はできてる?」
「いや」
「思いを残して死ぬ者は苦しむのよ」

公式サイトはこちら

前から気になっていたんだけど、
上映館と時間がなかなか合わなくて
行けていなかったんですが
ようやく行ってきました。

主演はのりにのってる俳優、
バビエル・バルデム。

社会の底のようなところで、
さらにその下にいるような人々を
食いものにするような仕事をしている男。
それが今回の主人公だ。
他の人とは少し変わった力を持つ
その男は突然幾ばくかの時間しか
残されていないことを知る。
残された時間をどう使うか…。
男に待ち受けるものとは。


もう、ただひたすらに哀しい。
これまで観てきた映画の中でも
最悪なシーンが待ち受けていた。
悲惨。
ただもがく。
ちらりと救いを赦しをみせる人生。
だがそれすら…。
主人公は最期に何を想うのだろう。
何を想ったのだろう。
私は最期に何を想うのだろう。
最期というのはそれだけで成り立つわけではなく、
そこまで続いてきたもののつながりであり、
そこだけで奇跡のような何かが起きるというのを
望むのは都合が良すぎる。
ただそれを望まないわけにはいかないのも
また真実だろう。
これは今また最期に向かって生きている
私たちへの救いでもある。

今回の評価:★★★★☆

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